私たちは何時間も歩くことが出来ますが、じっとしたままでいなければならないと数分で疲れます
行進に加わるよりも、立って眺めている方が疲れます
私たちの筋肉は動的(ダイナミック)な使用に向いていますが、静的(スタティック)な緊張にはあまり適していません。短時間でも全身、あるいは身体の一部をじっとさせておかなければならないと、私たちはすぐに不快感を覚えます。筋肉を使うほうが疲れないのです。筋肉はある程度の活動を許さなければ、居心地の悪い状態にあることを知らせるシグナルを中枢神経に送ります。これが私たちに満たされていない基本欲求を知らせるのです。血液循環の悪さもこうしたシグナルの原因のひとつかもしれません。
なぜ動きが? 答えは簡単です。身じろぎもせず立つという選択肢はよくありますが、私たちは絶対にそうしないのです。
ピーター・オプスヴィック著~“座る”を考えなおす"~から抜粋、名著です!
低温火傷(やけど)というのがあります
湯たんぽやカイロやストーブや電気カーペットなど、さほど温度の高くない人体より少し高めのものに、長時間触れることにより起こる火傷です
火や熱湯など、強く急激な刺激には、反射的に反応し、抵抗したりかわしたり出来る私たちも、小さな刺激には炎症が起きても気がつけないことがあります
座ることが長引くことで身体に少しずつ起こる、ストレスや緊張からくる小さな刺激は、時に低温火傷のように身体深くまで届き、痛みや違和感、不快感はそれから姿勢を変えるくらいでは解消できなくなってしまいます
小さな刺激を常にキャッチできる感覚を鈍らせないようにするか?
小さな刺激が判らないようなら、数分に一回立って歩いてしてみるか?
さあ、どうする?
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