「正しい姿勢」「良い姿勢」とネットで検索すれば、それはたくさんのサイトでそれらについて書かれた情報を見ることができます。また書店には、そうした類の書籍が日々発売され山積みになっています。

みなさん「正しい姿勢」「良い姿勢」に興味があるんですね。

しかし、そうした溢れるほどの情報の中で、本当に「正しい姿勢」「良い姿勢」はどんな姿勢なのか?これだけたくさんあると何が真実なのか迷ってしまいますね。

 

一般論の良い姿勢

良い姿勢(正しい姿勢)の、その言葉の前には「体に」があることはお分かりだと思います。
体にとって良いとは、肩こりや腰痛などない、負担の少ない疲れにくい、そんな姿勢を指しているわけですね。

私が整体師になった17年程前。当時まだ、ネットは今のように充実してはいませんでしたが、書店に行けば、「良い姿勢」について書かれた書籍が、今ほどではありませんが並んでいました。

そこに書かれていた良い姿勢の定義の定番といえば、直立した人を横から見たときに、耳(耳たぶの付け根)、肩(肩峰)、股関節(大転子)、足(踝)の4点が、真っすぐ垂直に伸びたライン上を通っている、そんな状態が体に良い姿勢である、とされていました。なので、このライン上にそれらのポイントが無いということは、反り腰になっていたり、猫背になっていたりで、腰や肩、首などに何かしら影響があると。

たぶん当時としては、良い姿勢をこうした形で説明、表現するのは新しかったと思います。なので、この手の説明を書籍や雑誌などでよく見かけました。

でもその良い姿勢には、どうしたらなれるのか?となると、胸を張って、背筋を伸ばして、顎を引いて、肩甲骨を近づけて、お尻を閉めて、これまた定番でした。

で、あれから17年、この垂直ライン上に、体のいくつかのポイントがある論は、ネットや書籍、TVなどで未だによく見聞きします。更新されてない感がありますが、分かりやすい、説明しやすさ、が根強く支持される要因なのでしょうね。
ただこのライン上ポイント論は、相変わらず、どうしたらこの姿勢になれるのか?の疑問に、未だ胸を張って、背筋を伸ばして、腹筋を鍛えて、筋力が足りないと、と何かすることで、良い姿勢になろうと説明するのも相変わらずと言った感があります。

 

私が思う良い姿勢

上のラインポイント論を見事に実行しているのが、立つことを覚え間もないころの幼少期の立ち姿です。
何度も尻もちをついて、何度も転びながら、遂にバランスを保ち続けられるポイントが見付かったあの頃。
まだ動作の面ではおぼつかないところばかりですが、ただ立っているだけのその姿は、今の私たちには無い、立つ為に必要なことしかしていない、無理のないとても自然な立ち姿です。
「地に足が付いた」正しくそんな立ち姿です。
そしてその立ち姿を横から見れば、真っすぐと伸びた垂直のライン上に、耳(耳たぶの付け根)、肩(肩峰)、股関節(大転子)、足(踝)の4点が通っています。

そんな幼少期の立ち姿を、その後大人になるまで保っている僅かな人たちも稀にいますが、大半は、その後の生活習慣や、ストレスなどで、真っすぐに伸びていたラインは、あっという間に歪み始めてしまいます。

胸を張ったり、顎を引いたり、ピシッと立とうとしていませんか?
そんな力んだ体、いつまでも続きませんし、疲労しやすく、動作にも影響し、もちろん、肩こりや腰痛にもつながります。
楽に立てる姿勢、それが真っすぐであれば尚よろしい、ということです。
真っすぐ立てないのは、その原因が体のどこかにあるからです。

まず何よりも、楽、であること優先されるべきだと思います。
なので、体調によって、時には真っすぐな姿勢になれないときもあるということです。
力みなく、無理なく、呼吸がしやすい、そんな楽な姿勢が良い姿勢だと思います。

 

良い姿勢は動く姿勢

私たちは立っている間、同じ姿勢でいるようで、左右の足に交互に乗り換えたり、前に後ろに斜めにと、重心の移動を行っています。
じぃーーっと同じ姿勢(重心)で立ち続けるなんてほとんどしてないんです。

では何でそんなことしているのでしょうか?

一番負担にならない姿勢があるなら、そのままずっとその姿勢、その重心位置のままでいたほうがいいような気もしますよね。

私たちが立っている時、その姿勢を保つ為に、抗重力筋(起立筋、広背筋、大臀筋、大腿四頭筋、ふくらはぎ)を中心に、体中の筋肉が協力し合いバランスを取り立つ為に活躍しています。
ですが、これらの筋肉、結構ばてやすい。
なので、私たちは同じ姿勢(重心)で立っていると、まもなく(数十秒)筋肉の疲れを感じはじめ、それを嫌がるように姿勢(重心)を変えて、違う筋肉とバトンタッチしています。

そうして動くことで、筋肉の疲労を、意識的ではなく、反射的に回避しているわけです。

ただこの時、筋肉の疲れを感じるセンサーが鈍くなっていると、いつまでも姿勢(重心)を変えない=筋肉が疲労する=体の不調につながる。となるわけです。

体の変化に、即反応できる、そんな敏感なセンサーを鈍らせないようにしてください。

動ける姿勢は良い姿勢です。

 

体を動かしてる人に良い姿勢の人が多い訳

全てとは言いませんが、体をよく動かしている人のほうが、良い姿勢をしているという印象がありませんか?
特に、スポーツやダンスをしている人は姿勢がいいような感じがします。

専門がダンスなので、ここはダンスで説明してみます。

ダンスは、足を高く上げてみたり、腕を大きく回してみたり、とにかく体を自在に動かします。
面白いもので、同じ動作をするときに、体の重心の位置(姿勢)が、少しでも違うと、手足の可動域、コントロール力が全く変わってしまいます。
この位置(姿勢)では、よく足が上がるけど、この位置(姿勢)だと上がりにくいとかね。

なので、ダンサーは、そうして体のパフォーマンスが落ちないように、常に動かしやすい良い姿勢(重心)であることに拘ります。

体を自在に動かしやすい、力みなく、無理なく、呼吸がしやすい、楽な、良い姿勢。

足を上げやすい、良い姿勢。

立ちやすい、良い姿勢。

どちらも、姿勢は違えど、共通して良い姿勢。

 

良い姿勢は足元から

ファッションは足元から、じゃないですが、姿勢も足元からが大事です。

先ほど良い姿勢のお手本で、立ち始めた幼少のころのことを書きました。
フラフラしている間は、足の裏が地面に馴染んでないという感じですが、徐々に体の重さを両足で受け止めながらバランスを崩さない感覚を足裏で捉えるようになっていきます。

この足裏で地面を捉える、感覚がとても大切です。
足の裏が床とどうつながるかで立ち方が大きく変わってきます。

片足立ちをしてみます。
時間が経つとバランスが崩れそうになります。
そのほとんどの原因は足裏の力みです。

よく、床を掴むように立つなんて言ったしますが、床を掴みながら片足立ちになってみてください。
すぐにバランス崩します。
ただ立つ為に床を掴む必要なんてありません。

片足で立ち続けるためには、足裏を力ませない。
すると体全体も力まないことが大切であることに気が付きます。

足の裏を育てます。
足の裏が賢くなると立ち方変わり、良い姿勢につながります。

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