初心者ダンサーへ、レッスン以外でやっておきたい、レッスンではあまりやらない上達する為のあれこれ、おすすめ自主トレ(地味トレ)10選!その2回目
ボディマッピングというのを聞いたことありますか?
自分の体、自分の動作、私たちはそれを、なんとなくイメージ出来ていて、まあそれなりにコントロールできているので、日常たいした大ケガをすることもなく過ごせています。ただたまには、足先をタンスの角にぶつけてしまったり、平らなところでつまづいてしまう、なんてことが起こります。
これは、自分の体の実際のサイズや、動作と、イメージに少しのズレが生じていることが理由なのです。
そこで自分のイメージと実際とのズレを無くすために、自分の体、腕や、足、関節などを見つめなおしてみましょうというのが、このボディマッピング。
腕ってここからじゃなくて、ここから動いているんだよ、とか、だからこうして動かすとよく動かせるよ、なんて。
脳には、体の地図みたいなものが、ぼんやりと誰にでもあるんですが、知らない内に勝手に書き換わって、知らない道が出来てしまったりするのです。
その知らない道を消して、ちゃんとした地図に戻してあげるという作業のことを言います。
ただ今日ここで紹介するのは、NEWなボディマッピングです。

30年以上も前の、踊りをはじめて間もないころに、ここを動かしたい、とか、ここを動かしたくない、とか、そんな日々の中、そのここが、はっきりしているところと、ぼや~としているところの差が、あまりにもあるなぁと、いつも踊りながら考えていて。そのメージ、感覚のズレを埋めるために、ダンスメソッド、バーレッスンなどがあるわけなんですが、なんか、動きながらだと情報量が多くて整理できない、はっきり感じ取る前に過ぎて行ってしまう。ぼやっとしたまんまなんですね。

ということで、今回は「体を部分的に意識する(感じる)」ニューボディマッピングを紹介します!
これも前回と同じく地味トレですが、これはさらに地味です。
なんと言っても、ほとんど動かないで出来ます。
ほんと↓こんな感じに動かないで出来ちゃいます。
バレエなど、ダンスを習っていると、先生に体のある部分をあーしろ!こーしろ!と指導されますね。
そこを感じて、あそこを感じてなんて。
言われたほうもその気になって、感じたような気になってやりますが、果たして本当に感じて意識して動かせているのか?
そんな時、その部分を意識して動かしたり、意識して動かさなかったりするのに、ニューボディマッピングが役に立ちます。
私がこれを踊り始めて間もないころからやりはじめ、それがとっても上達するのに役に立ったんです。
初心者の皆さんにもお役に立てればうれしいです!
こんな方におすすめ
- 初心者ダンサー
- 自分の動画を見ると全く思っていた動きと違う
- いつも自分だけ腕の高さや体の角度をダメだしされる
- 長く踊っているが中々上手にならない
- もっとうまくなりたい
- 上手くなるなら手段は選ばない
- 天才じゃない人
- ダンスじゃないが、スポーツに生かしたい人
メニュー
ニューボディマッピングとは?
ニューボディマッピングとは、果たしてどんなことをするのかというと、先にも書きましたが、「体を部分的に意識する(感じる)」だけのトレーニングです。
もう説明はこれだけ。
一応具体的な方法を説明しますが、とてもシンプルです。
体のある部分を意識し、感じる。
日常では中々しないことです。
冒頭で書きましたが、足先をぶつけ、ひゃ~~~なんてことありますと、痛みが引くまで、その足先の痛みを感じ続け、意識し続けるじゃないですか。
しかし、痛い、かゆい、違和感がないと、体って意識しないし、いざ意識しようとしても、なかなかそこと Connect つながらない。
つながっているのか?意識できているのか?感じているのか?
意識(脳)と体をつなぐ、をするのが、ニューボディマッピングです。
必要なもの
身一つ、時間、上手になりたいお気持ち
ニューボディマッピングの目標
ニューボディマッピングすることで、行きつきたいところ、感覚は、
意識(脳)と体をつなぐことです。
痛いとか、かゆいとかじゃなくても、その体の一部分とつながれる、感覚をつかむこと。
体のあらゆる部分とつながれる、感覚をつかむこと。
そして、最終的には体全体と常につながっている、そんな状態を目指します。
「心ここにあらず」って言いますが。
それって、意識が体から外に出てしまっている、そんな状態の事なんじゃないかなぁと思います。
今で言う、テンパってる感じ。
「心ここにあらず」じゃなくて、常に心が体の中に合って、事に当たれるように。
「心ここにあらず」じゃなくて、「心ここにあり」の状態で踊れるために。
Step 1 感じてみる
では、はじめていきましょう。
まずどこから行きましょうか。
どこでもいいのですが、慣れるまでは私についてきてください。
分かりやすいところから、では右手。
✋を意識し、感じる。
どうです?
出来ました?
「はい、はっきりと意識出来ました」という人もいれば。
果たしてこれでいいのかな?という人もいますよね。
なので、そのへんについて。
感じにくい、これでいいのかな?という人は、まずは直に触ってみましょう。
膝小僧を意識しようとして、意識しにくければ、触ってみる。
触るとグッと、意識がそこに向いたような感じがすると思います。
なので???になったら触ってみましょう。
右手は終わって、次はその膝、左膝小僧。
触らないで意識出来たなぁの目安として、その部分が。
じーーーーん、じーーーん。
ぞわぞわぞわ~~。
とか、または、少し熱くなっている、そんな感じ。
そんな感覚でいいと思います。
上手に意識できるようになると、そんなあいまいな感じではなく、スパッと、その部分に意識がフォーカスされるようになっていきます。
それまでは、もやっとした感じでいいので、やってみましょう。
触るだけじゃなく、分からなければ、たたいたり、つねったり、最初は何でもいいので、意識しやすい状態を作ります。
次は右肘。
次は左足親指。
次はお腹。
Step 2 見えないところを感じてみる
Step 1の膝や手や肘など、見ながらやっても、見ないでやっても最初は構いませんが、慣れてきたら見ないで意識できるようになりましょう。
で、Step 2 では、直接見えないところを意識してみましょう。
肩甲骨とか左のお尻、右耳、おでこ、腰、右ひざ裏、とかね。
これもまた、意識出来ないな、つながらないな、となったら、触ってみるです。
触ってだめなら、つねって、たたいてです。
どうですか?
結構出来るもんじゃないですか。
Step 3 名前が付いてないところを感じてみる
次に名前がついていない、例えば、右肩甲骨の下のあたり、とか、左膝上10センチぐらいのところ、とか、左足首ちょっと上のところ、とかね。
名前がついていない、でも私の体のどこか、に意識をフォーカスしていきます。
少し難しく感じはじめる方もいるかもしれませんが、意識を集中すれば、他と同じように意識し、感じられるようになります。
これも同じように、分からなかったら、触って、つねって、たたいてみましょう。
背中のあそこがわからないけど、触りたくても手が届かない。なんて人は。
誰か近くの人にお願いしてみましょう。
近くに誰もいなければ、壁とか、机とか、利用します(笑)。
頑張って、今回はあと少し。
Step 4 連続して意識する
最後のステップです。
連続して意識していきます。
右手が意識出来たら⇒左膝小僧⇒出来たら右目⇒出来たら右鼠径部⇒出来たら左足小指⇒・⇒・⇒・⇒・
と連続して、意識する場所を変えていきます。
少しづつ出来るようになってきたら、テンポよく。
練習問題です。
右手を意識します
左手を意識します
左の足を意識します
右の足を意識します
右のお尻を意識します
右の肩甲骨を意識します
左の肩甲骨を意識します
左のお尻を意識します
左ヒザ小僧を意識します
左の耳を意識しましょう
右足親指を意識します
左肘を意識します
左足全体を意識します
右足裏を意識します
左足裏を意識します
右腕を意識します
右肩甲骨を意識します
左肩甲骨から下10センチを意識します
頭の一番上、一番天に近い一点を意識します
右膝上15センチの一点を意識します
左半身全体を意識します
右半身全体を意識します
体全体を意識します
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後のほうは、部分というより、もう少し大きい範囲で指定しましたが、同じように感じることが出来ましたか?
ニューボディマッピングは、体を地図に見立てて、地方単位(上半身下半身)で意識したり、県単位(腕、足、頭)、市単位(膝、指、鼻)、町単位(左膝から10センチ下の点)、国単位(体全体)で意識できるようになるトレーニングです。
方法は簡単で、部分的に意識し、感じる。それだけです。
全身に意識が行きわたった、そんな体で踊れれば、必ず何かが変わってきます。
とまぁ、今日紹介しました、ここまでは、実はウォーミングアップ、ビギナー編みたいなもので、ここからが少しというか、グッと難しく、地味だけど効く~トレーニングになります。
それは次回に。
今日はこれでおしまいです。
寝る前に、練習前に、暇なときに、何時でも何処でも身一つで出来る、ニューボディマッピングでした!
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